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短歌工房
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春の城
浮橋の途絶えてのちも中空にたなびく雲の思い橋一つ
切断をしました今後の予定なら北斗十\\字の柄杓に汲んで
新年の挨拶なども出来ませんが 波が描いた文字を見ました
活動を停止しているあなたです 雨、雪、霰、氷雨が続く
店晒しされているこの一冊の本にもあったはずの春の日

やがてもう死もなく生もない世界 時が洗っていった砂浜
姫神の曲も終わってふるさとの潮騒すでに聴こえなくなる
時を隔て波を隔てて語りあう 幾千の闇越えて見たもの
浜辺には連歌の人の庵跡 遠浅なれば波青の漣
弟の、その子の、養子先のなど烏帽子・直垂の絵を分かつ如

そのように自害した人幾人も連枝連雀、炎の蒔絵
城は火を放って落ちる 自害してその人の子も夢も炎に
一切の敵に離れて春の城 連歌に遊ぶ 滅びてあらむ
一滴の血のつながりのありやなし 四季花鳥図のかささぎほどの
その人が愛した茶碗と掛け軸と歌に連なる一筆の書と

「いつも口髭のあたりに春風が遊んでいるような男」と司馬遼太郎の書くその人
キリスト教布教を許した戦国の武将は微風を纏うその人
信長が開く以前に開かれて許す以前に許されていた
その町は活気に溢れ賑わった自由交易都市の始まり
修羅の人信長以前、キリスト教布教を許し茶人利休を友としていた

大徳寺襖絵に見る花鳥図のエネルギッシュな中世の力
長袴、烏帽子の射手が放つ矢と墨で書かれた隠れ字の鬼
百手という弓矢の神事 本年の的を射抜いた射子、徹君
神楽舞う男ありけり昼の舞、夜の舞、なお続く炎の舞
聚光院殿、歌に連なり歌を書き利休の墓に並び眠れる

掛け軸も襖も常に変わらずにそこにあるかのように鈍色
八百年続いた井戸の透明さ 神の社につながった水
懸けのいおと発音している智恵さんはウオではなくてイオと懸けの魚を
田畑を失くし山林を失くしあらゆる一切を失くし 儀式行事だけを伝える
灰を持ち清めているのは智恵さんで支店から来た本家のお嫁さん

正月が終って家屋敷清める魔除けの灰も一周
神棚に飾る注連縄を作るのは男の仕事とオモのおじさん
民俗の伝統辿るシリーズの一巻として《ふるさとの伝承》
白砂に波打ち寄せてふるさとはNHKの画面の中に
新年と言っても昨日の今日である 何も変わらぬ日常である

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