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短歌工房
禽獣
ヤコブ病、認知症との境界の曖昧にして不明の構図
人間を殺してしまうためにある 全世界的儲けの機構
古山の楮、三椏、漆の木 千年和紙の里に星降る
まだ何も変わっていない地球にはシュヴァスマン・ヴァハマン第3彗星近づく
権力が仕掛けた罠と生贄と 堀江貴文まだ塀の中

移動性高気圧が呼ぶ花や鳥 人の動きも忙しくなる
水色の空に光りの泉あり 空の楽譜を奏でていたり
透明な天使クリオネ別の名をハダカカメガイ肉食の貝
残された時間もなくて成し遂げたい夢もないから日常である
生きてゆく手立て一つも持たないで この世に生を受けて飛び立つ

純粋といえば純粋プリシラは 極楽鳥のように純粋
一日の終わりは早い 散り急ぐ花であったと時間を思う
何事もなくて幸福 それぞれの虚しささえも幸福の徴
火山性微動、空には地震雲 そのようなことになりませんように
じわじわと感染してゆく牛がいて ホモ・サピエンス春の朦朧

本日は休日なりの看板を掲げて花のかたえに休む
何一つ変わっていないつまらなさ敵と味方を取り違えても
天空に大いなる虹または塩 葉っぱに乗った水滴の虹
天上の銀の塩降る砂時計 蛞蝓を消すゲームだという
曇り日の空の下には上水の花を集めてゆく花筏

この辛夷今年は花を咲かせない 去年伐られた兄妹の樹よ
橡の木の目覚めはとても明瞭な目覚めであるから天を突く芯
動物は多分死にたいと言わない そのせいだろう綺麗な瞳
どこまでも遠くゆらいでゆく火影 失ってゆく時間の記憶
密林の奥に潜んでいた虎が火に追われている カンボジアの赤い土 もちろんこれは映画の話

孤児になった迷子の虎がいて まだ乳をのむベンガル虎で
今危機を脱出したというように逃がしてやりたい森の奥へと
幸福の記憶鮮やかに甦る 青空の下咲く花水木
眠り病かもしれないと思います 身体の中に眠る春です
生きていることも生きていないことももしかしたら同じ月の裏表

忘れたいことや忘れるべきことに足をとられて躓いている
前世を占う人の多くして末世があらば末世であろう
胸騒ぎする夜があり朝がある 禽獣を抱く森に風立つ
花びらが吹き寄せられる汽水域 海と川とが相会うところ
胸騒ぎする夜があり朝がある 禽獣を抱く森に風立つ
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