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短歌工房
1 天使の翼

「働けど楽にならざる暮らし」という持分使いきりたる暮し
「働かない宿無しだから掃除する 狩りに最適、狩りは最高」
「冬将軍」まだまだ馬に跨れず 準備体操している画面
「努力する」そんな苦手なことはないなんて言っていたからこんな有様
「転載を禁じます」って紹介をしたいと思ったページの隅に
「待っててね、待っててね」強い強い強い男たちの優しい言葉
「太古の海」「盆の海」など話す時ジャック・マイヨール氏自殺の訃報
「憎しみは愛だけが消す」ジャワルナデ大統領の手の鳩が飛ぶ
「善良な家風」育てるPerilla・frutescens 紫蘇は秋の陽が好きみたい
「千里が外も雲晴れて」能の本を書くこと世阿弥命也
「絶対に小言を言うな愛語あれ 錐→微笑なれ」森信三氏
「聖なる樹、ゲルニカの樹よ 永遠に」 硝子のように砕ける地球
「世が世なら」世が世であってもなくっても、もう私たち働くしかない
「人間は必ず間違いを犯す」一医師の日記に見える傷心の痕
「情報が話してるから僕たちは何にも話すことがないんだ」
「証生」は生の証と青年の母の語る日晒された首
「衝撃」と「恐怖」の作戦ありまして 炎える狐が走った砂漠
「焦れったい」?そんな言葉じゃ間に合わない 酵母菌には酵母のこども
「勝虫」と人に呼ばれて蜻蛉は武者の兜を飾りていたり
「出部屋」には産婦が抱く子が眠る硝子を染める海の夕焼け
「宿無しに向いた公園あるだろうテント張るって選択もある」
「酒鬼薔薇」 海見る丘のニュータウン 殺意の薔薇の棘もびっしり
「借物の翼で飛んでいた」という映画の台詞 灰色の翼
「邪魔だったから」家族殺しの少年のつぶやき夏の草いきれ
「七年目の浮気」というより「逢びき」を偶々ピアノ協奏曲第二番を
「自爆する男」画面の金の花 田島征三、木の実のアート
「詩経」「楚辞」そしてそれから始まった律詩、絶句と古詩の流れは
「死に至る病」ではない憂鬱というのでもない 雨の気配か
「思川」という川の橋 その橋が投下地点と特定される
「始まりは鳥が運んだ一粒の種」であったとナレーションに言う
「魂の娯楽煮」ですか、なるほどね井上雄彦さんって素敵ね
「今日は桜か明日は月か」「春は朧でご縁日」月を見、花を見、江戸の享楽
「今週も悪いニュースからお伝えしなければなりません」週末までにお伽話を
「更けぬらむ星合の空」明けぬれば花梨の光冴えゆくを見ゆ
「幸福の木の実」一粒あればいい尊厳がもしそんなものなら
「五ヶ月間、水の無い生活でした。」旧友からの年賀状の余白
「月」「月光」古き酒舗の酒蔵のラベルに浮かぶ春の夜の月
「苦楽園」誰が名付けし駅名と 小さな駅に人を待つ時
「九州は激しい雨」 梅雨の日本を離れる選手
「漁船の絵」アラン・シリトー読んでいる土曜の朝と日曜の朝
「休止符の時にも歌え」アルトゥール・トスカニーニのレッスンその1
「緩やかに物価は下がる」政府月例報告は資産デフレを国民に告ぐ
「学校に行きたくない」と電話して横浜線に自死せる少女
「街は無い」街の近鉄百貨店 母船(マザーシップ)が飛来している
「華麗なるギャッツビー」そこに全身で優雅な破滅する人がいる 
「火薬庫」で火薬爆発、容赦なく苛酷に生きよと中東の風
「王子には読み書きよりも何よりも教えることが」マダム・ボンボン
「永遠」の橋を渡って風の彼方から 紫けむる海に降る
「右ゑちご左やまみち」道標の紫に猶暮れ惑う道
「一枚の楽譜」をあなたが聴いている 夜明けがきっと始まっている
「一期は夢よただ狂え」狂いて死せる宅間守か
「愛情の花咲く樹」という映画があり「蛍の木」というドキュメントもあり
「愛の通夜」いったいどうしてそんなことに 茉莉花(ジャスミン)の花祭り
「ローズ家の戦争」はいいまだたしかにいい初めに愛があったのだから
「ゆきどまりの海を見ていた」あの人がもういない冬 遠く点れ灯 
「モデラート・カンタービレ」の悲鳴から始まる全八章
「もしもこのコンピューターが薔薇ならば♪」と たとえば踊る夏のセイント
「もしかしたらこの手で殺したのかもしれない」王の悲惨は夏に始まる
「ムスターキあちらは軍艦で来るよ わかったハチドリに運ばせよう」
「まだ森のあちらこちらに魔女がいて呪いが生きていて襲うだろう」
「ヒロシマノコトハヤムヲエナカッタ」と語りし天皇も逝きて八月 
「ピラミッド・スフィンクスには秘密がある」おいてけぼりの砂漠の狐 
「バロックは歪んだ真珠」三月の舞台 主催者は歪んだ春の震災の街
「パリの灯点って一周年」テレフォンカードの国立の秋
「ニンゲントシテモシンヨウデキナイ」と言われているよ夏の掲示板 
「とてつもない」いったい何が?白鷺のかぼそい脚を包む朝靄
「どですかでん」プールを描く二つの手 もうすぐ街は土砂降りでしょう
「チョロギ」って何だほんとに花なのか今さら驚くのも能がない
「だ」の次はどこへ行くのと陀羅尼助 抱っこ駄駄っ子抱いて参ろう
「そしてまた雨ふる今夜私の両手は緑いろ」とソーサの歌う
「ジェラス・ガイ」レノンの口笛聴いている雨だれを聞くこともないから
「この子は私の大事な子で~」 作家が残した命名の手紙
「お母さん かたつむりって貝なんだよ」 六月の雨、雨の降る庭
「おはよう」と「おやすみなさい」だけ交わす 緋色の鳥が巣立つ鳥籠
「オッチャン」は元気でいるか 方舟は夏の終りの海漂うか
「エリ、エリ、ラマサバクタニ」その弱さ限りなく終末に近づく
「アンチェインド・メロディ」流れ時代は流れ優しい時間も流れていった 
「アンチェインド・メロディ」歌う一路真輝 映画『ゴースト』でも流れていた
「アフリカは悲し雲も森も無く」滅びゆくものみな美しく
「あなたさえいれば私は生きられる」久しぶりに読む恋愛小説
「あきらかに産湯を出ない一生」と占いに凝る親戚の人
「アカショウビン」その名の通り赤い鳥 嘴までも紅い鳥という
《夢無限恋の奈落の仇桜 六道地獄の闇に咲く花》
《世の中は鏡に映る影にあれや》 夢と思えば生きてもゆける
《午前晴、正午浅草、夜小雨》、晩年に降る荷風の小雨
《アカルサハ、ホロビノ姿》 見苦しく張り裂けてゆく殿様蛙
《mにはね砂漠のキツネいないけどバオバブだってコワクアリマセン》
〈夕焼けも三日も見れば見倦きるよ〉薄水色の空の三日月
〈幕切れの見事さなんか言われても仕方がないよ生きていたいよ〉
〈微笑の国〉は微笑、〈黄金の国〉は黄金 奪われて夏
〈二つ星てんとう虫も毒がある〉七星てんとう虫の幸福
〈多摩川の清き流れ〉と子は歌う〈茅渟の浦幸う里〉と我は歌えり
〈主体〉なら遊びに来たよ昨日から誰かの胸で死にたがってる
〈私はもう私ではいられない〉破滅してゆく五月の夕陽
〈私〉の死につながってゆく足跡 遠く逃げれば遠く行くほど
〈死にたくも眠りたくもない〉死にたくても眠りたくてもそれができない
〈甲州百目〉、烏が好んで食べるから一つ残して 夕陽の梢
〈血の汗が流れるほどに熱心に〉イエスは祈るゲッセマネの祈り
〈休みなさい。陽気であれ!〉と告げている 『孔雀時計』が時を報せる
〈我の死も友の死もない戦争〉と歌人の歌う戦争があり
〈一つ星てんとう虫は毒がある〉夕暮来ればその名も消える
〈リコリス=(彼岸花・甘草・熱帯魚でもあった)悲しき思い出〉
〈やがて死が愛する二人を別つまで〉 経済指標卒業するまで 
〈ハルシオン〉飲む大統領 明日もし西海岸に雨が降ったら
〈カグー〉君は飛べない鳥と呼ばれているなぜそうなったのか誰も知らない
*************蜿蜒と蜿蜒と続く鉄条網の中
(唯一人のみを除いたどなたでも)さよならゴジラさらば怪獣
(丁寧に剥がしてゆけばその人の初めの形あらわれてくる) 
(遠くまで飛べないだろうか)海深くある日思った<天使の翼>
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